「あの上司とは合わないからく」「あの先輩とは合わないからく」という考え方では、チーム内はギクシャクするし行動範囲も次第に狭くなってしまう。
これでは企業間競争には勝てない。
合う合わない,好き嫌いを別にして、協力して仕事をしなければならないのが会社という組織の特徴なのである。
ではどうしたらいいかというと、相手のタイプを見抜いて、そのタイプに合わせた付き合い方をすることである。
たとえば神経の細かいタイプに対して、相手の心にずかずかと土足で入って行くような付き合い方をすれば、当然人間関係はうまくいかなくなる。
逆にものごとにこだわらないタイプにあまり神経質に接してもうまくいかない。
大切なのは、人間にはいろいろなタイプがあることを理解し、それぞれに合わせた付き合い方の知恵を持つことである。
以下にいろいろなタイプを取り上げ、トラブルを起こさないための智恵をアドバイスしていく。
参考にしてほしい。
上司・先輩のなかには、ちょっとしたことで口うるさく注意する人がいる。
「電話の応対の仕方が悪い」「コピーの取り方がなっていない」「敬語の使い方がおかしい」「あいさつの声が小さい」などと注意されては、ストレスがたまって仕方がない。
しかし、前にも述べたが、うるさく注意してくれる人こそ自分の成長のために大切にしなければならないのである。
誰でも口うるさく注意をして、わざわざ相手からうらまれたり嫌われたりしたくはないものだ。
言いたいことがいろいろあっても、あえて口にしないという人の方が多いのも、そのためである。
苦言を呈してくれる人がいるからこそ、自分の仕事の欠点に気づくことができるのである。
ときには、相手があまりに口うるさいタイプだと、「自分のことは棚に上げて、人のことばかり注意するイヤな先輩だ」「自分にも落度があるが、そこまで厳しく言わなくてもいいじゃないか」と反発するのも、わからないではない。
しかし,相手を単に口うるさいイヤな人としてとらえると、それが原因でトラブルが生じることにもなりかねない。
うるさ型の人が自分の上司や先輩にいれば、「イヤな奴」と思うのではなく「自分の成長のために必要な人」だと考えることである。
また、自分では見過ごしがちな仕事上の欠点や直すべきところをアドバイスしてもらくことで、自分自身の成長につなげていく。
口うるさく注意されるのは、裏を返せばそれだけ期待をかけられている証拠でもある。
どうでもいい相手、最初から期待していない相手には、誰も注意などはしない。
期待をかけているからこそ、厳しく注意するのである。
その意味でも、反抗的な態度に出たり、露骨にイヤな顔をしたりするのは避けた方が賢明だ。
上司・先輩のなかには、気分のコロコロ変わる人がいるものだ。
昨日はなんとなくよそよそしい態度だと思ったら、今日はいやに親切で「○○君、わからないことは何でも聞いてくれ」などと声をかけてくる。
次の日、その言葉に甘えて聞きに行くと「そんなに難しい仕事じゃないから自分で考えてやれよ」などと不機嫌な応対が返ってくる。
部下、後輩としてはきわめてやりにくいタイプである。
「君子危うきに近寄らず」で、こうした感情の起伏の激しいタイプは避けて通るのが1番だが、それが自分の上司や先輩となるとそうもいかない。
結局、こちらが上手につき合っていく知恵を身に付けるしかない。
こうした「気分屋」タイプと付き合ううえでまず大切なのは、自分のペースを乱されないようにすることである。
上司・先輩といっても人間だから、体調の悪いときもあれば、仕事がうまくいかずイライラしているときだってある。
たまたま虫の居所が悪かったからといって、こちらも相手に合わせてムッっとした態度をとったり、カッとなるのは禁物だ。
要するに「柳に風」の態度で接すればよい。
たとえば先の例で、こちらの質問に対して「そんなこと自分で考えろ」と言われたなら、「確かにそくですね。
先輩のおっしゃる通りです。
自分でもう一度考えてみます」と言っておけばよいのである。
それを「なんだ、いつでも教えてやると言ったじゃないか」などと心のなかで舌打ちすると、その気持ちが相手に伝わり、だんだんと人間関係がこじれていくことになるのだ。
「気分屋」の人も、悪いところばかりではない。
気分のよいときには、こちらが恐縮するくらい面倒を見てくれることだってある。
自分が少しばかり度量を大きくもって「この人はいろいろな面を持っているが、案外いい面もある」と理解すれば人間関係はうまくいくものだ。
欠点だけを見ていては、人間関係がうまくいく筈が職場の上司・先輩や同僚・後輩のなかには、どうしても性格の合わない人がいる。
何となく話しつらい、話が噛み合わない、他の人とは気軽に話せるのにその人とはぎくしゃくしてしまう、こんなケースは誰にでもあるのではないだろうか。
極端にいえば、オフィスのなかでは、性格が合わないのが当たり前で、合うほうが稀だと考えるべきなのだ。
自分で選んで結婚した相手でも、性格の不一致を理由に離婚する人がどんなに多いかを思えば、自分が選んだわけでもない人たちが何十人、何百人と集まって仕事をしているなかで、そうそう気の合うタイプにめぐりあえるはずがない。
だが「彼とは気が合わない」と、相手に歩みよるのを簡単にやめてしまうのも考えものだ。
それではいつまでたっても人間関係は好転しない。
そこで適度な「割り切り」をもって付き合っていける知恵を持つことが必要となってくる。
人間は感情の動物だから、無理に相手に合わせようとするとストレスがたまる。
いくらよい人間関係を築くためだといっても、相手の好みに自分をムリヤリ合わせるというような接し方をしていたのでは、自分の方が潰れることになってしまう。
そこで適度な「割く切り」として、「相手の嫌うことはしない」といく精神で接することだ。
「彼はどうしても合わないタイプだ。
だから彼の好みに合わせることまではできない。
しかし、せめて彼が嫌うようなことだけはしないでおこう」という気持ちで関わればよいのである。
そのためには、日ごろから相手がどんなことを嫌っているかを把握しておくことである。
たとえば、プライベートな話を嫌うタイプなのか、干渉されることを嫌うタイプなのか。
あるいは人のうわさ話を嫌うタイプなのか、時間を守らないことを嫌うタイプなのか。
日頃の様子を見ていれば、相手が何を嫌っているかはある程度わかるものだ。
相手が「嫌うこと」をしないように心掛ける。
口でいうのは簡単で、なかなか難しいことだが、それで人間関係は好転するはずである。
人間関係を上手に築くコツは、時間とお金の約束を守ることだといわれる。
個人でも会社でも同じことだが、時間とお金にルーズな人間は誰からも信用されなくなる。
納品時間がいつも遅れる会社、約束の支払日に入金にならないような会社は、そのうち取引先を失って倒産してしまうだろう。
個人も同じ。
約束の時間にいつも遅れてくる人、お金にルーズな人はやはり周りに信用されない。
当然よい人間関係は築けなくなってくる。
ところが、オフィスにはこうした時間にルーズな人が必ず一人や二人はいるものだ.それが上司・先輩ならともかく、自分の部下・後輩だとしたらイライラはつのるばかりだ。
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